あそびましょ

 

るるちゃんは、こうえんからかえるとちゅう、ねこにあいました。

ねこは、るるちゃんをみて

「にゃーん」

と、なきました。るるちゃんは、ねこに

「ばいばい」

と、てをふりました。

でも、ねこはあそびたそうなかおで、いつまでも、るるちゃんをみていました。

いえのまえのみちで、るるちゃんは、いぬにあいました。

「わん!」

と、ほえたので、ちょっとびっくりしたけれど、ひもにつながれているので、こわくありません。

いぬも、るるちゃんとあそびたいのです。

げんかんのドアをあけたら、るるちゃんよりさきに、ちょうちょがいえのなかにはいっていきました。

ママは

「あらあら」

と、いったけれど、るるちゃんは

「わあっ!」

と、いいました。

 

るるちゃんは、てをあらって、ビスケットとりんごジュースをいただきながら、

へやのなかをとぶ、ちょうちょをみていました。

ちょうちょは、あちらにとまったとおもったら、すぐにまたこちらにとまって、ひらりひらりととんでいます。

はなをさがしているのかもしれません。

るるちゃんは、ちいさなおさらにジュースをいれてあげました。

でも、ちょうちょはジュースをのみません。

もしかしたら、はずかしいのかもしれないし、おともだちがいないから、さびしいのかもしれません。

るるちゃんは、さっきあった、いぬのことをおもいだしました。

ねこのことも、おもいだしました。

ほんとうは、みんな、るるちゃんのおうちにきたかったのでしょう。

るるちゃんも、みんなにあそびにきてほしいなとおもいました。

ちょうちょは、いっぴきではかわいそうです。

たくさんいたほうがきれいだし、るるちゃんは、てんとうむしや、ありもすきです。

いぬとねこをよぶと、そのおともだちも、

「あそびにいきたいな」

と、いうでしょう。

もしかしたら、うさぎや、きつねや、くまや、ぞうだって、るるちゃんのおうちにきたいかもしれません。

「るるちゃん、あそびましょ」

と、みんながきたら、なかまはずれには、したくありません。

ママだって、いつも

「みんなでなかよくね」

と、いっているではありませんか。

 

「ママー」

るるちゃんは、ママをよびました。

「るるちゃんのおやつ、ちょっとたりないみたい。きょうは、おともだちがいっぱいくるの」

ママは、るるちゃんのおともだちのはなしをきくと、

「おやつは、テラスでいただきましょう」

と、いいました。

テラスなら、ちょうちょもはなのみつがのめるし、どうぶつたちも、

「やあ、おいしそう」

と、あつまってくるでしょう。

ママは、

「みんなのために、ケーキをつくりましょう」

と、いいました。

「どんなケーキがいいかな。るるちゃんも、いっしょにかんがえてね」

るるちゃんとママは、がようしにくれよんで、ケーキのえをかきました。

「りすはくるみのケーキ、ねずみはチーズケーキ、うまはにんじんケーキ、

うしはほうれんそうケーキ、おおかみはミートパイがいいかな」

ママは、じょうずにおいしそうなケーキのえをかきます。

るるちゃんも、まけずに、

「るるちゃんは、しろいクリームにいちごがのった、おたんじょうびのケーキ!」

 

たくさんのケーキやおやつをかきながら、るるちゃんは、いつのまにかねむってしまいました。

ママは、るるちゃんをそっとベッドにはこんで、まわりにたくさんのぬいぐるみをならべました。

るるちゃんは、ゆめのなかで、どうぶつたちと、たのしいパーティーをしていることでしょう。