「わたし、はてなちゃん。
いつも、いろいろなことをかんがえているの」

「かぜは、どこからふいてくるの？
じかんは、いつからはじまったの？」

「あのひとも、このひとも、みんな　ふしぎに　おもわないのかしら？」

「あら？　あのひとは、みんなとちがう」

「こんにちは。わたしは、はてなちゃん。あなたは？」

「わたしは、まえは　はてなちゃん。いまは　びっくりちゃん」

「どうして、びっくりちゃんに　なったの？」

「いろいろかんがえて、わかったときに　びっくりちゃんになったのよ」

「ふうん」

「わたしは、どこからきたのかしら？」

「はてなちゃんは、ひとのこころのなかにいるのよ。
ひとが　かんがえると、うまれるの」

「そうなの！」

「ほら、はてなちゃん。びっくりちゃんになったわね」

「ほんとうだわ。わたし、びっくりちゃんになった。なんだか、とてもいいきもち」

「そうよ。かんがえることって、すてきでしょ」