まいごになった あかいくれよん。

 さっちゃんが おとしたまま、わすれたのです。

 よる、だれもいない ようちえんを あるいてみました。

 

 とちゅうで、きいろいくれよんに あいました。

 たくちゃんが おとしたのです。

 ふたりは、いっしょに たんけんすることに しました。

 

 なきごえがするので いってみると、あおいくれよんが いました。

 からだが はんぶん おれています。

 けんちゃんが、なくしたのです。

 

 3にんは、いっしょに えをかくことに しました。

 あおいくれよんは、そらをかきました。

 きいろいくれよんは、おひさまをかきました。

 あかいくれよんは、おはなをかきました。

「でも、なにかたりないな」

 

「はっぱがないから!」

 そこで、あおいくれよんが はっぱをかこうとしました。

「あおより、きいろのほうがいいよ」

 きいろいくれよんが やってきて、

あらあら、ふたりは けんかしてしまいました。

 

「ちょっとまって、ふたりとも!」

 あかいくれよんが、けんかをとめました。

 3人がだまると、あおときいろがあわさって、

まあ、みどりいろになっています。

「すごい! すごい!」

 

 あかいくれよんは、おもいました。

「ぼくも、いろをまぜたいなあ」

 きいろいおひさまに らくがきしてみました。

「みかんみたい」

「ほんとだ」

 

 きいろとあお、あかときいろは、ためしました。

「こんどは、あかとあお」

 ふたりが いろをかさねると、むらさきいろになりました。

 

ぼくたち3つのいろだけど

ちからをあわせて

あたらしい いろをつくれる

すごいでしょう

ひとりじゃできない こんなこと